愛媛県宇和で船長をしていた創業者渡邊朝夫(わたなべ あさお)が山陰のお魚のおいしさに魅了され、神話の国 出雲で50年前に干物屋を創業しました。
この地域の魚は、よく脂がのっていて他県の同業者からも高い評価を得ています。渡邊水産が干物として利用しているものは、ほとんどがこの山陰沖で獲れる刺身でも食べられる新鮮な魚です。
また、魚の鮮度を保つためには船上での処理も大事です。そのため渡邊水産では、信頼できる漁師さんから「鮮度が良く旬の美味しい魚」を仕入れています。
本当に良い素材を使わないと、職人がどんなに手をかけてもよい干物にはなりません。そしてどんなに良い素材を使っても職人の技量が足りないとその素材が持つ美味しさを引き出せません。この点はブドウの出来で品質が左右されるワイン造りにとても似ているかもしれません。
良い魚を仕入れると、どうしても原価率が高くなってしまいます。しかし、「とんでもなく美味しい干物をつくりたい」と思うと、一番大切でゆずれないポイントです。
当社の工場を見学に来られるお客様からは、よく「あれっ、そういえば魚屋さん特有の生臭さがほとんどない!?」と驚かれます。